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”伝えたいことをきちんと伝えることの出来る力を”

私は長年携わってきました報道の現場で常々コミュニケーション能力の大切さを感じてきました。それは日本のこれからを担う子ども達にとって、とても必要な能力です。 
 
EXPRESSION の子ども達 は『伝えたいことをきちんと伝えることの出来る力』をテーマに「表現力」と「発信力」を学んでいます。
 
2017年は、子どもバイリンガルミュージカルコンサート を開催。 各界のプロフェッショナルに直接指導を受け、『サウンドオブミュージック』『アニー』『マチルダ』『コーラスライン』など名作ミュージカルナンバーに挑戦しました。
2018年はEXPRESSIONオリジナルミュージカル『I≒Little Princeわたし・ぼく・星の王子さま』に挑戦しました。
 
​2019年は、『赤毛のアン』(原作 L.Mモンゴメリ・翻訳 村岡花子)を音楽劇(音楽 谷川賢作)として公演致しました。
カナダのプリンスエドワード島を舞台に繰り広げられる夢と希望あふれる作品に 小中高校生と大人コーラス隊 総勢50名が 心を一つに歌・ダンス・お芝居の稽古を重ね、小児がんなど難病と闘う子ども達や被災地の子ども達に勇気と希望を届けるチャリティー音楽劇を発信することができました。多くの皆様にご来場いただき、称賛のお声を沢山頂きメンバーにとって今後の活動の励みとなりました。
 
その翌年に『赤毛のアン』の再演も決まっていましたが、コロナ禍に突入し、上演見送りを重ねることになりました。しかし、その間も朗読劇や歌のコンサートを制作し、入院中の子ども達に動画を配信するなどして、小さなことでも誰かに喜んでいただけることに取り組み続けました。
コロナ禍 表現する活動が厳しかった期間に 子ども達は進級進学しEXPRESSIONを巣立っていき、2023年以降 多かった時期からすると子ども達の数は3分の1に減ってしまいました。
現在は、新たなメンバーの入会で兄弟姉妹のように稽古に励み、2024年8月には コロナ明け久々に大勢の皆様の前でパフォーマンスを観ていただく機会を得ました。
大田観光協会共催 L.M.モンゴメリ生誕150周年記念国際文化交流イベントとして歌で綴る『赤毛のアン』In羽田エアポートガーデンを発表し、大田区内外から多くのご来場者のもと大好評をいただきました。 子どもから大人まで三世代でひとつの作品を作り上げる試みを継続し、今後さらに一人でも多くの皆様と心を通わせるイベントを展開していくことが出来れば幸いと考えております。 何卒よろしくお願いいたします。

一般社団法人EXPRESSION 代表

黒田育美の伝えたいこと

被爆40年にあたる1985年、私はNHK広島放送局で夕方のニュース「広島630」(月〜金)を担当していました。生まれ育った広島に世界各国から多くの報道陣が集まり、“ヒロシマ”が各国独自の目線で伝えられる中、私は“ヒロシマ”を広島から発信する立場にありました。若かった私は、世界が注目する“ヒロシマ“を通じて アナウンスに始まり取材のノウハウに至るまで、伝えなければならないことをどう伝えるのかの基礎をたたき込まれました。
 
その後、日本テレビ系列広島テレビ「プラス1」(月〜金)ではキャスターを務めると同時に、あらゆる角度からヒロシマを発信し続ける数々のドキュメンタリー番組で取材からナレーションまで関わる機会を頂き、「自分の言葉で伝える」という今まさに子ども達に身につけてほしいと願うテーマの第一歩を踏み出していたことを思い出します。
 
ふるさと広島を離れ東京ではテレビ朝日「スーパーモーニング」のリポーターとして全国を飛び回りました。情報番組の内容は、政治・経済・スポーツ・芸能と様々なジャンルに及びますが、私は分野に関わらず常に「自分にしか伝えられないこと」にこだわり続けました。 
 
私を大きく変えたのは、阪神淡路大震災です。地震発生のその日、私は取材スタッフと共に神戸入りしました。現状を伝える使命感から現場に到着する前からマイクを握りしめていましたが、いざ現場に降り立つと何も言葉が出てこなかったことを今でも覚えています。
 
目の前に広がる状況を落ち着いて自分の言葉に出来るようになるまでには時間がかかることがわかった瞬間から、とにかく自分の目に見えるもの・臭い・音・肌で感じること全てを必死でリポートしました。地震発生のその夜真っ暗な中あちこちで火の手が上がり、生き埋めになっている家族を残しその場を立ち去らねばならない人々にマイクを向けることは私には出来ませんでした。
 
そんな時、がれきの山によじ登り、女の子の名前を大きな声で呼び続ける父親と救助隊に遭遇しました。私は、その場を離れることが出来ず 取材スタッフも暗がりの中、照明機材で出来る限り照らし、その場に居た誰もがその子の名前を心の中で唱えていたはずです。懸命な救助活動の末、女の子は救助され、父親に抱きかかえられたその時、女の子がかすかな声で言った「おじいちゃんは」の声をはっきりと覚えています。
 
この子が気になっていたことを一生懸命に発したその声の力に私の心は奮い立たされ、次なる現場に向かいました。翌朝、その子が運ばれた病院に会いに行くと、あれから数時間後病院で息絶えたことを知りました。女の子のかすかでも力を振り絞って発したその声は、父親のその後の生き方にどれほどの力を与えたことかと涙が止まりませんでした。
その後も様々な事件・事故を取材してきました。子ども達のいじめや自殺が相次ぎ伝えたいこと・伝えなければならないことを言葉にすることが出来なかったばかりに起きた悲惨な結果を取材する度に、一つのことを感じてきました。 
それは、日本のこれからを担う子ども達にとても必要なコミュニケーション能力です。


 EXPRESSIONの子ども達は『伝えたいことをきちんと伝えることの出来る力を』をテーマに、「表現力」と「発信力」を学んでいます。各界のプロフェッショナルに直接指導を受け、将来を担っていく子ども達が、ことばの発声・発音を基礎から学び、朗読・歌・演劇・ダンスなどあらゆる角度から「伝える力のある」表現力を身につけていきます。様々な分野で活躍するプロの表現者との共演を積極的に取り入れ、子ども達に将来社会にどう貢献していくのかを考える機会を与え、その子ども達に より良い環境をつくる大人の役割も育んでいきたいと考えています。

 

 
黒田育美プロフィール

黒田育美(フリーランスアナウンサー)
 
NHK・テレビ朝日等でキャスターやリポーターとして16年間報道の現場を踏み、 現在は各種企業や教育施設で「伝える力のある声と話し方」のセミナー、就職試験や 資格試験・小学校受験親子面接のプライベートレッスンを行なう。また、様々な分野のコンサートにて生演奏と朗読・語りでコラボレーションする。
 
2012年より『ことばで奏でる音楽会』等で、幅広い世代によるGroup Readingを通じて、声で表現することの醍醐味を広める活動を始める。
2015年EXPRESSIONを立ち上げ、
『シャイン・オン! サマーチャリティーコンサート2015』
2017年EXPRESSIONを法人化、『バイリンガルミュージカルチャリティーコンサート』
2018年『EXPRESSIONオリジナルミュージカル I≒Little Prince星の王子様』
​2019年『チャリティー音楽劇♪赤毛のアン』
2022年『朗読劇リトル・ツリー』
2023年『表現力を高めよう!ワークショップ』
2024年『赤毛のアン』in羽田エアポートガーデン 他

 

黒田育美
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