ミラノ・スカラ座の ソリスト シルベストロ・サンマリターノ氏に学ぶ
【特別講座~世界一流のプロに学ぶ発声法】
EXPRESSIONでは、『本物に触れる』『本物から学ぶ』『本物と共演する』・・・ 通常ではなかなか経験することの出来ないプロフェッショナルな空間に身を置くことで、新しい発見や楽しさを確認できるよう、様々な専門家をお招きしています。 この度は、ミラノ・スカラ座のソリスト シルベストロ・サンマリターノ氏に、スカラ座専属のオペラ歌手が受けている練習法を教えて頂きました。EXPRESSIONの歌唱指導 田川理穂先生のご紹介で、貴重な機会を頂くことが出来ました。 高度な本格的内容のため、田川理穂先生にイタリア語の通訳も兼ねて 分かりやすく説明して頂きました。大人コーラスの皆さんにとっては、何歳になっても伸びやかに楽しく歌い続けられる呼吸法は、この先の歌唱練習の大きなヒントに! 子ども達は、世界中からイタリアのミラノまでプロのオペラ歌手らがレッスンを受けに訪れるシルベストロ氏に 直接一人一人にアドバイス頂き、その貴重な経験は今その凄さに気づかなくても きっと成長していく過程で 『表現するということは、きちんと発声・発音することだ!』ということをあらためて理解し実践していくことでしょう!! シルベストロ先生! ありがとうございました。
◆シルベストロ・サンマリターノ氏 プロフィール ◆ Silvestro Sammaritano(シルヴェストロ・サンマリターノ) Baritono(バリトン) イタリアのシチリア生まれのオペラ歌手。 大学卒業後、幼い頃よりの歌手になる夢をかなえるべく、ミラノへ移住。その後ミラノジュゼッペヴェルディ国立音楽院にてパヴァロッティの師でもある カンポ・ガッリアーニ氏のもと研鑽を積む。 音楽院を修了後、テノールのジャチント・プランデッリ(Giacinto Prandelli)、アルフレード・クラウス(Alfredo Kraus)両氏のもとさらに研鑽を積み、特に声楽の肝である呼吸法を得とくし、 声楽を本格的に学び始めてわずか二年後、ミラノスカラ座の専属合唱団入団試験に合格した。 その後スカラ座合唱団にて経験を積みながら、歌唱法、演技等に磨きをかけ、レパートリーを増やし、ヴェルディの声国際コンクール(伊:ブッセート)バスティアニーニ賞受賞 (バリトンの声種の最高峰の賞)等数々の著名なコンクールに優勝した。 又同時期に、バジレア歌劇場のラ・ボエーム マルチェッロ役でオペラデビュー。 バジレア歌劇場でのデビュー後、ランメンモールのルチアのエンリーコ、リゴレットのタイトルロール等、ヴェルディのオペラを数々こなす。 カヴァレリア・ルスティカーナのアルフィオ、カルメンのエスミーリョ、ドン・ジョヴァンニのレポレッロ等をレパートリーとする。 1980年ミラノ スカラ座と専属ソリスト契約を結び、その後1997年にフリーで活動を開始するまでの17年間スカラ座の全てのシーズンに出演。 その後アバドからの熱烈な依頼により、スカラ座専属歌手養成所講師責任者に就任。就任後もスカラ座の公演に頻繁に出演を続ける。 これまでに共演した主な指揮者は、バーンスタイン、ジュリーニ、ムーティ、オーレン、小澤征爾、シノーポリ、サヴァリッシュ等で、 共演した主なオペラ歌手は、パヴァロッティ、ドミンゴ、カレーラス、クラウス、フレーニ等数多くの著名な指揮者、歌手と競演。 演じたオペラは、イタリアオペラだけには留まらず、フランス、ロシア、ドイツオペラ等多岐にわたる。 日本での活動は、1981年のスカラ座引越し公演で初来日し、1999年新国立劇場の研修所特別講師を務めた。 現在は、イタリア国内をはじめドイツ、フランス、中国、諸外国からも招聘され、リサイタル等を行っている。 又後継者育成に積極的に携わっており、イタリアベルカント唱法の指導には高い評価を得ている。 ◆田川理穂先生 プロフィール◆ メゾソプラノ ➢ 国立音楽大学付属中学校、音楽高等学校を経て国立音楽大学音楽学部声楽学科卒業。ピアノを根上倫子、今野信子、浜田桃子各氏に師事。和声学、作曲を加藤昌則氏に師事。指揮法、伴奏法をD.Pacitti氏に師事。声楽を山咲史枝、岩渕嘉瑩、宮永康雄、畑和子、湯川晃、S.Sammaritano各氏に師事。 ➢ オペラ『ヘンゼルとグレーテル』でオペラデビュー。 ➢ S.Sammaritano氏の来日時、メゾの声質を見込まれ、Sammaritano氏のもとへ渡伊し、研鑽を積む。また、フランスにおいてはアーティストオーディションに合格し、現在までフランス人実業家の支援を受けている。 ➢ ヘンデル『メサイア』、モーツアルト『レクイエム』『戴冠ミサ』などの宗教曲、また、ベートーヴェン『第九』などのソリストを務めるほか、新進作曲家の独唱曲初演を数多く務める。 ➢ 後継者育成のため、小、中学校のゲストティーチャーを務めるほか、合唱の分野においては、合唱コンクールの審査員、特別講師として招聘されている。 ➢ 毎年行われるクラッシク春の祭典ラ・フォル・ジュルネで松田聖子氏の曲の編曲/ピアニストで有名なジャズピアニスト野崎洋一氏と共演(2015) ➢ 児童合唱の指導で有名な富澤裕氏の指揮でみんなで歌おう! 小田原市民によるG.F.ヘンデル作曲 オラトリオ「メサイヤ」のアルトソリストとして出演(2016) ➢ 山田和樹氏指揮のがん患者さんが歌う春の第九合唱指導およびピアニスト、NHK出演予定(2017) ➢ シルベストロ・サンマリターノ氏を日本に招聘し、リサイタル共演(2009) ➢ その他TV出演するパーカッショニスト、ギタリストなどと多数共演 ➢ TV出演や雑誌に掲載されている有名な書道家とのコラボレーション演奏会(2012) ➢ 渡辺真知子ラジオ番組に出演(2015) ➢ 日本プロ音楽録音賞(サラウンド部門)を受賞した阿部哲也 レコーディング&ミックスエンジニアによるレコーディングで、みくりやクワイアとして、ポニーキャニオンよりCDメジャーデビュー ➢ 野崎洋一氏に「ぞうのはな子」の作詞・作曲をしてもらい、CDをラ・ルーチェとしてリリース ➢ 寝具のエアーウィーブCM挿入歌 ➢ 映画『知事抹殺』挿入歌 ➢ 現在の指導合唱団:コールやざわ・アンサンブル『凜々』常任指揮者、『いきのちから』・学芸大OB/OG Shall we choir ・横浜市栄区『第九』合唱指導者/ピアニスト、学習院大学OB合唱団・コーロ・ミスト・ステッラ合唱団音楽スタッフ・浦和ゆうかり合唱団ヴォイストレーナー、 山田和樹氏指揮のがん患者さんが歌う春の第九合唱指導およびピアニスト・新日鉄住金本社合唱団ボイストレーナー 制作 La Riho's club